目次
- 1. 製品概要
- 2. 技術パラメータの解釈
- 2.1 光学的および電気的特性
- 2.2 絶対最大定格
- 3. ビン分けシステムの説明
- 4. 性能曲線の分析
- 4.1 順方向電圧 vs. 順方向電流
- 4.2 順方向電流 vs. 相対光度
- 4.3 温度依存性
- 4.4 スペクトル分布
- 4.5 放射パターン
- 5. 機械的および包装情報
- 5.1 パッケージ寸法とピン配置
- 5.2 リールと包装
- 6. はんだ付けおよび実装ガイドライン
- 6.1 リフローはんだ付けプロファイル
- 6.2 手はんだ付けとリワーク
- 6.3 保管と湿気対策
- 7. アプリケーション推奨
- 8. 技術比較と差別化
- 9. よくある質問
- 10. 実用アプリケーション事例
- 11. LED動作の原理
- 12. 業界動向と将来展望
- LED仕様用語集
- 光電性能
- 電気パラメータ
- 熱管理と信頼性
- パッケージングと材料
- 品質管理とビニング
- テストと認証
1. 製品概要
RF-W11010TS-A42-P0は、青色、緑色、オレンジ色のチップを使用したコンパクトなトリカラー表面実装LEDです。1.0mm×1.0mm×0.25mmの超小型パッケージに収められており、スペースが限られた用途に最適です。この部品は140°の非常に広い視野角を備え、均一な配光を実現します。標準的なSMT実装およびはんだ付けプロセスに適合しています。RoHS要件を満たし、耐湿性レベル3(MSL 3)です。主な用途は、光インジケータ、スイッチ、シンボル、ディスプレイ、および汎用信号表示です。
2. 技術パラメータの解釈
2.1 光学的および電気的特性
周囲温度25°C、テスト電流2mAにおいて、LEDは3つのカラーチャネルで以下の電気的・光学的パラメータを示します:
- 順方向電圧 (VF):オレンジは1.6V~2.2V、グリーンは2.4V~3.0V、ブルーは2.4V~3.0Vの範囲です。スペクトル半値幅は、オレンジが標準15nm、グリーンとブルーが30nmです。
- ドミナント波長 (λd):オレンジは615~630nm、グリーンは520~540nm、ブルーは460~480nmの範囲です。これらの範囲は細かい粒度でビン分けされています(例:オレンジはコードD00~F00、グリーンはE00~H00、ブルーはC00~G00)。
- 光度 (IV):オレンジは18~150mcd、グリーンは65~230mcd、ブルーは18~150mcd(ビンコードに依存)。視野角 (2θ1/2)は全色で一貫して140°です。
- 逆電流 (IR):逆電圧5Vにおいて、最大逆電流は10μAです。
- 熱抵抗 (RTHJ-S):450 °C/W。
2.2 絶対最大定格
デバイスは25°Cで以下の制限を超えてはなりません:
- 消費電力:オレンジ44mW、グリーン60mW、ブルー60mW。
- 順方向電流 (IF):連続20mA/チャネル;パルス(1/10デューティ、0.1ms)60mA。
- 静電放電(HBM):1000V。
- 動作/保存温度:-40°C~+85°C。
- 接合部温度:95°C。
3. ビン分けシステムの説明
LEDはドミナント波長、光度、順方向電圧に基づいてビン分けされます。各リールラベルには、品番、スペック番号、ロット番号、ビンコード、光束(または強度)の実測値、色度ビン、順方向電圧、波長コードが記載されています。このビン分けにより、お客様はマルチデバイスアプリケーションで均一な照明を得るために、厳密に管理された色と明るさのグループを選択できます。ビン分けのテスター電圧条件は5V(動作電流2mAではありません)です。
4. 性能曲線の分析
4.1 順方向電圧 vs. 順方向電流
電圧-電流特性は典型的なダイオード曲線を示します:順方向電流が0から30mAに増加すると、順方向電圧はほぼ対数的に上昇し、オレンジチャネルはグリーンやブルーよりも低い電圧で飽和します。
4.2 順方向電流 vs. 相対光度
相対光度は、20mAまでの順方向電流に対して直線的に増加し、電流調整による簡単な調光制御が可能です。
4.3 温度依存性
周囲温度は性能に影響します:相対光度は25°Cから100°Cで約10%低下します。最大許容順方向電流は、低温で20mAから100°Cで約10mAにディレーティングされます。ドミナント波長は電流によってわずかにシフトします。オレンジは2mAで約626nmから30mAで約623nm、グリーンは約526nmから約521nm、ブルーは約471nmから約467nmへとシフトし、電流増加に伴うブルーシフトを示します。
4.4 スペクトル分布
相対スペクトル強度は、約625nm(オレンジ)、527nm(グリーン)、470nm(ブルー)でピークに達します。スペクトル半値幅は狭く(オレンジ15nm、グリーンとブルー30nm)、優れた色純度を保証します。
4.5 放射パターン
放射図は、140°の視野角を持つほぼランバート放射パターンを示し、インジケータやバックライト用途に適した広く均一な配光を提供します。
5. 機械的および包装情報
5.1 パッケージ寸法とピン配置
パッケージは1.0mm×1.0mm×0.25mmで、底面図から4つの端子が見えます。ピン1はオレンジ(カソード?)、ピン2はグリーン、ピン3はブルー、ピン4は極性図に従って共通アノード(またはカソード)です。推奨されるはんだ付けパターンは底面パッドレイアウトに一致します。特に記載がない限り、すべての寸法の公差は±0.1mmです。
5.2 リールと包装
各リールには、8mm幅のキャリアテープに4000個が収納されています。リール寸法:A=8.0±0.1mm(幅)、B=178±1mm(直径)、C=60±1mm(ハブ直径)、D=13.0±0.5mm(中心穴)。リールは乾燥剤と湿度指示カードとともに防湿バッグに入れられ、出荷用の段ボール箱に梱包されます。ラベル情報には、品番、スペック番号、ロット番号、ビンコード、数量、日付が含まれます。
6. はんだ付けおよび実装ガイドライン
6.1 リフローはんだ付けプロファイル
推奨リフローはんだ付けはJEDECプロファイルに従い、ピーク温度260°C(最大10秒)です。予熱ランプレートは3°C/sを超えてはなりません。予熱ゾーン(Tsmin~Tsmax)は150°C~200°Cで60~120秒です。217°C以上(tL)の時間は60~150秒です。冷却ランプレートは≤6°C/s。25°Cからピークまでの総時間は8分を超えてはなりません。リフローサイクルは2回まで許可され、サイクル間の間隔は吸湿による損傷を避けるため24時間未満とします。
6.2 手はんだ付けとリワーク
手はんだ付けは1回のみ許可され、はんだごては300°C未満で3秒未満とします。リワークには両頭アイロンを使用し、機械的力を避けてください。シリコンレンズ表面に圧力をかけないでください。
6.3 保管と湿気対策
未開封のリールは、30°C以下、75%RH以下で最大1年間保管できます。開封後は、30°C以下、60%RH以下で24時間以内に使用する必要があります。湿度インジケータが過剰な湿気を示す場合、または保管時間を超えた場合は、使用前に60±5°Cで24時間以上のベーキングが必要です。
7. アプリケーション推奨
代表的な用途は以下の通りです:
- 光インジケータ(民生用電子機器、自動車ダッシュボード、産業用制御機器など)
- スイッチおよびシンボルのバックライト(キーボード、家電、サイネージなど)
- 汎用ステータス表示およびデコレーション照明。
設計上の注意:最大定格を超えないように直列電流制限抵抗を使用してください。熱管理は重要です。接合部温度を95°C以下に保つために適切な放熱を確保してください。硫黄、塩素、臭素化合物への曝露を避けてください(硫黄>100PPM、単一ハロゲン>900PPM、総ハロゲン<<1500PPM)は内部材料を腐食させる可能性があります。接着剤や固定具からのVOCはシリコン封止材に浸透し、変色や光損失を引き起こす可能性があるため、適合性テストを推奨します。
8. 技術比較と差別化
標準的な単色1.0×1.0mm LEDと比較して、このトリカラーデバイスは同じフットプリントに3つの独立したチャネルを統合し、基板スペースと実装コストを削減します。広い140°の視野角は、多くの狭ビームLEDよりも優れたカバレッジを提供します。低熱抵抗(450°C/W)により、従来のパッケージよりも優れた放熱が可能です。狭いスペクトル半値幅と細かいビン分けの組み合わせにより、バッチ間で一貫した色再現が保証されます。
9. よくある質問
Q: 3つのチャネルすべてを同時に20mAで駆動できますか?
はい、ただし総消費電力(44+60+60=164mW)が、十分な放熱がない場合にパッケージの熱容量を超える可能性があります。必要に応じてディレーティングしてください。
Q: はんだ付け後、LEDをどのように洗浄すればよいですか?
イソプロピルアルコールを使用してください。内部ボンディングを損傷する可能性がある超音波洗浄は避けてください。洗浄溶剤がシリコン封止材を溶解しないことを確認してください。
Q: 必要なESD対策は?
接地された作業台、リストストラップ、イオナイザーを使用してください。HBM定格が1000Vのため、通常の人体接触で損傷する可能性があります。適切な取り扱いが不可欠です。
10. 実用アプリケーション事例
事例1 – RGBステータスインジケータ:ネットワークスイッチで、3つのRF-W11010TS-A42-P0 LEDを並べて配置します。各色はリンク速度を示します(緑=1Gbps、オレンジ=100Mbps、青=10Mbps)。広い視野角により、すべてのポートから視認性を確保します。
事例2 – タクタイルスイッチ用マルチカラーバックライト:LEDは半透明のスイッチキャップの下に実装されます。オレンジとブルーチャンネルをPWMで駆動することで、カスタムのパープル色相を実現し、美的な差別化を提供します。
11. LED動作の原理
各カラーチャネルは直接遷移型半導体チップです。順方向バイアスが印加されると、活性領域で電子と正孔が再結合し、バンドギャップに対応するエネルギーの光子を放出します。オレンジチップはAlInGaP材料系、グリーンとブルーチップはサファイア上のInGaNを使用しています。シリコン封止材はチップを保護し、屈折率整合を提供して光取り出し効率を向上させます。
12. 業界動向と将来展望
パッケージは1.0×0.5mm以下に縮小され続けています。小型フットプリントへのマルチカラー統合は、IoTデバイスやウェアラブルで標準になりつつあります。エピタキシャル構造と蛍光体技術の改善により、高効率化と優れた演色性が期待されています。自動光学検査とより細かいビン分けへの傾向により、生産品質がさらに向上するでしょう。
LED仕様用語集
LED技術用語の完全な説明
光電性能
| 用語 | 単位/表示 | 簡単な説明 | なぜ重要か |
|---|---|---|---|
| 発光効率 | lm/W (ルーメン毎ワット) | 電力ワット当たりの光出力、高いほどエネルギー効率が良い。 | エネルギー効率等級と電気コストを直接決定する。 |
| 光束 | lm (ルーメン) | 光源から発せられる全光量、一般に「明るさ」と呼ばれる。 | 光が十分に明るいかどうかを決定する。 |
| 視野角 | ° (度)、例:120° | 光強度が半分になる角度、ビーム幅を決定する。 | 照明範囲と均一性に影響する。 |
| 色温度 | K (ケルビン)、例:2700K/6500K | 光の暖かさ/冷たさ、低い値は黄色がかった/暖かい、高い値は白っぽい/冷たい。 | 照明の雰囲気と適切なシナリオを決定する。 |
| 演色性指数 | 無次元、0–100 | 物体の色を正確に再現する能力、Ra≥80は良好。 | 色の真実性に影響し、ショッピングモール、美術館などの高要求場所で使用される。 |
| 色差許容差 | マクアダム楕円ステップ、例:「5ステップ」 | 色の一貫性指標、ステップが小さいほど色の一貫性が高い。 | 同じロットのLED全体で均一な色を保証する。 |
| 主波長 | nm (ナノメートル)、例:620nm (赤) | カラーLEDの色に対応する波長。 | 赤、黄、緑の単色LEDの色相を決定する。 |
| 分光分布 | 波長 vs 強度曲線 | 波長全体の強度分布を示す。 | 演色性と色品質に影響する。 |
電気パラメータ
| 用語 | 記号 | 簡単な説明 | 設計上の考慮事項 |
|---|---|---|---|
| 順電圧 | Vf | LEDを点灯するための最小電圧、「始動閾値」のようなもの。 | ドライバ電圧は≥Vfでなければならず、直列LEDの場合は電圧が加算される。 |
| 順電流 | If | LEDの正常動作のための電流値。 | 通常は定電流駆動、電流が明るさと寿命を決定する。 |
| 最大パルス電流 | Ifp | 短時間耐えられるピーク電流、調光やフラッシュに使用される。 | パルス幅とデューティサイクルは損傷を避けるために厳密に制御する必要がある。 |
| 逆電圧 | Vr | LEDが耐えられる最大逆電圧、それを超えると破壊される可能性がある。 | 回路は逆接続や電圧スパイクを防ぐ必要がある。 |
| 熱抵抗 | Rth (°C/W) | チップからはんだへの熱伝達抵抗、低いほど良い。 | 高い熱抵抗はより強力な放熱を必要とする。 |
| ESD耐性 | V (HBM)、例:1000V | 静電気放電に耐える能力、高いほど脆弱性が低い。 | 生産時には帯電防止対策が必要、特に敏感なLEDには。 |
熱管理と信頼性
| 用語 | 主要指標 | 簡単な説明 | 影響 |
|---|---|---|---|
| 接合温度 | Tj (°C) | LEDチップ内部の実際の動作温度。 | 10°Cの低下ごとに寿命が2倍になる可能性がある;高すぎると光衰、色ずれを引き起こす。 |
| 光束減衰 | L70 / L80 (時間) | 明るさが初期の70%または80%に低下するまでの時間。 | LEDの「サービス寿命」を直接定義する。 |
| 光束維持率 | % (例:70%) | 時間経過後に残った明るさの割合。 | 長期使用における明るさの保持能力を示す。 |
| 色ずれ | Δu′v′またはマクアダム楕円 | 使用中の色変化の程度。 | 照明シーンでの色の一貫性に影響する。 |
| 熱劣化 | 材料劣化 | 長期的な高温による劣化。 | 明るさ低下、色変化、または開放回路故障を引き起こす可能性がある。 |
パッケージングと材料
| 用語 | 一般的な種類 | 簡単な説明 | 特徴と応用 |
|---|---|---|---|
| パッケージタイプ | EMC、PPA、セラミック | チップを保護し、光学的/熱的インターフェースを提供するハウジング材料。 | EMC:耐熱性が良く、低コスト;セラミック:放熱性が良く、寿命が長い。 |
| チップ構造 | フロント、フリップチップ | チップ電極配置。 | フリップチップ:放熱性が良く、効率が高い、高電力用。 |
| 蛍光体コーティング | YAG、珪酸塩、窒化物 | 青チップを覆い、一部を黄/赤に変換し、白に混合する。 | 異なる蛍光体は効率、CCT、CRIに影響する。 |
| レンズ/光学 | フラット、マイクロレンズ、TIR | 光分布を制御する表面の光学構造。 | 視野角と配光曲線を決定する。 |
品質管理とビニング
| 用語 | ビニング内容 | 簡単な説明 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 光束ビン | コード例:2G、2H | 明るさでグループ化され、各グループに最小/最大ルーメン値がある。 | 同じロット内で均一な明るさを保証する。 |
| 電圧ビン | コード例:6W、6X | 順電圧範囲でグループ化される。 | ドライバのマッチングを容易にし、システム効率を向上させる。 |
| 色ビン | 5ステップマクアダム楕円 | 色座標でグループ化され、狭い範囲を保証する。 | 色の一貫性を保証し、器具内の不均一な色を避ける。 |
| CCTビン | 2700K、3000Kなど | CCTでグループ化され、各々に対応する座標範囲がある。 | 異なるシーンのCCT要件を満たす。 |
テストと認証
| 用語 | 標準/試験 | 簡単な説明 | 意義 |
|---|---|---|---|
| LM-80 | 光束維持試験 | 一定温度での長期照明、明るさの減衰を記録する。 | LED寿命の推定に使用される (TM-21と併用)。 |
| TM-21 | 寿命推定標準 | LM-80データに基づいて実際の条件下での寿命を推定する。 | 科学的な寿命予測を提供する。 |
| IESNA | 照明学会 | 光学的、電気的、熱的試験方法を網羅する。 | 業界で認められた試験基盤。 |
| RoHS / REACH | 環境認証 | 有害物質 (鉛、水銀) がないことを保証する。 | 国際的な市場参入要件。 |
| ENERGY STAR / DLC | エネルギー効率認証 | 照明製品のエネルギー効率と性能認証。 | 政府調達、補助金プログラムで使用され、競争力を高める。 |